持ってるヤツ

なんか、どっかの景品のラーメン。
そろそろもらって帰ろうかと思ったら…

「おいっ、それは会社のもんやぞ！」

え゜っ、いつもなら
“そんなもん、さっさと持って帰れ！”
ってゆうてるやないですか！
どんだけラーメンほしいねん、社長！
（こんな社長、初めて見ましたわ）

そんなら社長、どうぞお持ち帰りください。

しかし、そうゆうのはプライドが許さんらしい。

で、アミダ。
社長作成…自分当たるように線入れてんぢゃないでしょうね？

「そんなことするかいや」

当たりは３つ、「３/８やな…」と、自信なさげ。

はいはい、自分当たったら、あげますよ。
これで確率１/２でしょ。


さて抽選の結果は…


配達のおっちゃん、会長、そして…

よっしゃ！、キターー！

はい、オレです。

“こいつにだけは当たってほしくなかった…”と言いたげな社長の悔しそうな顔。

自分で線入れたんやし。
当たったら差し上げますっってゆうてますやん。

「いらんわ、自分持って帰れ」

ああ、そうですか。
まったく素直じゃないんだから。


だいたいこうゆう時って、当たるヤツ、決まってるよね。

「会長はラーメンなんていらんから」…とおこぼれをさらっていく業務のおばちゃん。
いるよねぇ、こうゆう人。

営業４人いて、当たりくじ引いたのオレだけってのもね。
そんなんじゃ厳しい競争に勝てないぜ。